新しい生活への期待で胸がいっぱいの、初めての一人暮らし。数ある家電の中でも、洗濯機は一度買うと長く使うだけに、絶対に失敗したくないアイテムですよね。
「種類が多すぎて、どれが自分に合うのか分からない…」
「何を基準に選べばいいの?」
そんな悩みを抱えるあなたのために、自分のライフスタイルにぴったりの一台を見つけるための「洗濯機購入パーフェクトガイド」を作成しました。
設置前のチェックポイントから、最適なサイズ、縦型とドラム式の違い、そして今人気のモデルまで、この順番で読んでいくだけで、あなたに最適な洗濯機が必ず見つかります!
STEP1:最重要!買う前に必ずチェックすべき設置スペース
どんなに気に入った洗濯機でも、置けなければ意味がありません。カタログを見る前に、まずはメジャーを手に取りましょう!これを怠ると「買ったのに置けない…」という悲劇が起こります。
必須チェックポイント5つ
- 防水パンの内寸:洗濯機の脚が収まる受け皿の内側の寸法です。一人暮らし向け物件では 幅54cm x 奥行54cm が一般的。この内側に脚が収まるか確認しましょう。
- 蛇口の高さ:床から蛇口までの高さを確認。特に背の高い縦型洗濯機は、フタとぶつからないか要チェックです。
- 排水口の位置:防水パンの真下や壁際に近いなど、位置によって必要な部品が変わることがあります。スマホで写真を撮っておくとお店で相談しやすいですよ。
- 本体周りのスペース:洗濯機のフタを全開にできる高さ、ドアを開けて人がかがめるスペースが確保できるか確認しましょう。
- 搬入経路:玄関、廊下、部屋のドア、階段の曲がり角など、洗濯機が通る全ての場所の幅を測っておきましょう。意外な見落としポイントです!
STEP2:最適なサイズは?ライフスタイルで選ぶ容量(キロ数)
採寸が終わったら、次は容量選びです。一人が1日に出す洗濯物の量は約1.5kgが目安。あなたの洗濯リズムに合わせて選びましょう。
- 2〜3日に1回、こまめに洗う派→ 5〜6kg あれば十分。一人暮らしの最も標準的なサイズです。
- 週末にまとめて洗う派→ シーツなども一度に洗うことを考えると、余裕を持って 7〜8kg がおすすめです。
🧺 乾燥機能付きを選ぶなら要注意!
「洗濯7kg/乾燥3.5kg」のモデルで洗濯から乾燥まで一気に済ませたい場合、入れられる洗濯物は乾燥容量の上限である3.5kgまでです。容量いっぱいに洗濯したい場合は、一度取り出して量を減らす必要があります。
STEP3:最大の分かれ道!「縦型」と「ドラム式」どっちを選ぶ?
これは、初期費用を重視するか、長期的な利便性やランニングコストを重視するかの選択です。それぞれの特徴を理解して、自分に合ったタイプを選びましょう。
縦型洗濯機:初期費用と洗浄力の王道
たっぷりの水と強力な水流で、衣類をこすり合わせて洗う「もみ洗い」方式。泥汚れに強く、本体価格が安いのが最大のメリット。設置スペースが限られている場合も、コンパクトな縦型が第一候補になります。
ただし、水の使用量が多く、衣類が傷んだり絡んだりしやすいのが弱点です。
ドラム式洗濯機:節水・時短・衣類ケアのスペシャリスト
ドラムを回転させ、衣類を上から下に落として洗う「たたき洗い」方式。少ない水で優しく洗うため、水道代を大幅に節約でき、衣類が傷みにくいのが特徴。特に、後述する乾燥機能の仕上がりの良さは圧倒的で、「干す」という家事をなくしてくれます。
本体サイズが大きく、価格が高いのが最大のネックです。
【比較】あなたに合うのはどっち?
| 項目 | 縦型洗濯機 | ドラム式洗濯機 |
| 本体価格(初期費用) | 安い | 高い |
| ランニングコスト | 高め | 安い |
| 洗浄力(泥汚れ) | ◎ | 〇 |
| 衣類への優しさ | △ | ◎ |
| 乾燥機能の品質 | △ | ◎ |
| 設置スペース | 省スペース | 広いスペースが必要 |
- 縦型がおすすめな人:初期費用を抑えたい、頑固な汚れを洗う機会が多い、設置スペースが限られている
- ドラム式がおすすめな人:初期費用は高くてもOK、水道代や衣類の傷みを抑えたい、洗濯を干す手間をなくしたい
STEP4:乾燥機能は必要?電気代を左右する「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」
乾燥機能は、雨の日や忙しい時の強い味方。しかし、その方式によって電気代が大きく変わることを知っておきましょう。
※注意! 安い縦型洗濯機についている「風乾燥」は、衣類を完全に乾かす機能ではありません。あくまで部屋干しの時間を短縮する補助機能です。
ヒーター式乾燥(縦型・安価なドラム式)
ヘアドライヤーのように高温の熱風で乾かす、シンプルな方式です。
- メリット:搭載モデルの本体価格が安い。
- デメリット:電気代が非常に高い。高温で衣類が傷みやすく、縮みやすい。
ヒートポンプ式乾燥(高価格帯のドラム式)
エアコンや除湿機のように、空気中の熱を再利用して効率的に乾かす方式です。
- メリット:電気代がヒーター式の半分以下と劇的に安い。低温で衣類に優しく、ふわっと仕上がる。
- デメリット:搭載モデルの本体価格が高い。
結論:乾燥機能をどう使うかで選ぶ
乾燥機能を毎日使って「干す手間」から完全に解放されたいなら、長期的に見てヒートポンプ式が断然お得で合理的です。ヒーター式は「どうしても乾かしたい時だけ使う」という保険的な使い方に向いています。
STEP5:アパート暮らしで意外と重要!その他のチェック機能
- 静音性:夜間や早朝に洗濯する可能性があるなら、運転音が40dB台前半までのモデルが理想。モーターを静かに制御する「インバーター」搭載モデルは、静音性に優れています。
- 手入れのしやすさ:毎回掃除する糸くずフィルター(ゴミが捨てやすいケース型がおすすめ)や、洗剤投入ケースが取り外して丸洗いできるかチェックしましょう。
- デザイン性:生活空間から見える場所に置くなら、インテリアに馴染むデザインかも重要です。最近はおしゃれなモデルも増えています。
【2025年版】一人暮らしに人気!おすすめ洗濯機モデル
これまでの選び方を踏まえ、今人気のおすすめモデルをカテゴリー別に紹介します!
カテゴリ1:コスパ最強!縦型洗濯機(乾燥なし)
初めての一人暮らしで最も選ばれる、基本性能がしっかりしたモデルたちです。
| モデル名 | 価格目安 | 容量 | 特徴 |
| Panasonic NA-F7PB3 | ¥50,000前後 | 7.0kg | 高い洗浄力と、衣類の絡みをほぐす「からみほぐし」機能が人気。 |
| TOSHIBA AW-6GA4 | ¥40,000前後 | 6.0kg | 部屋干し時間を短縮する「部屋干しモード」が便利。コスパに優れる。 |
| Haier JW-U70B | ¥40,000前後 | 7.0kg | 「お急ぎ10分コース」や「しわケア脱水」など低価格でも機能が豊富。 |
カテゴリ2:「いざ」という時に!縦型洗濯乾燥機
「普段は部屋干しだけど、雨の日だけは乾燥機を使いたい」というニーズに応えるモデルです。
| モデル名 | 価格目安 | 容量(洗/乾) | 特徴 |
| SHARP ES-TX6H | ¥70,000前後 | 6.5kg / 3.5kg | カビの侵入を防ぎ節水効果も高い「穴なし槽」が最大の特徴。乾燥はヒーター式。 |
カテゴリ3:生活が変わる!コンパクトドラム式洗濯乾燥機
初期投資は大きいですが、「干す」という家事をなくし、生活の質を劇的に向上させる選択肢です。
| モデル名 | 価格目安 | 容量(洗/乾) | 乾燥方式 / 特徴 |
| Panasonic Cuble NA-VG780L | ¥160,000前後 | 7.0kg / 3.5kg | ヒーター式 / インテリアのような美しいデザインが魅力。 |
| SHARP ES-S7K | ¥140,000前後 | 7.0kg / 3.5kg | ヒーター式 / 一般的な防水パンに収まるコンパクト設計が人気。 |
| AQUA AQW-DM10R | ¥150,000前後 | 10.0kg / 5.0kg | ヒートポンプ式 / 省エネなヒートポンプ式と洗剤自動投入を搭載し、コスパ最強。 |
【コラム】「洗濯機を買わない」という選択肢も知っておこう
ほとんどの一人暮らしでは洗濯機の購入が長期的にはお得ですが、ライフスタイルによっては「買わない」方が合理的なケースもあります。頭の片隅に置いておくと、いざという時に役立つかもしれません。
- コインランドリー
- メリット:初期費用ゼロ。布団など大物も洗える。乾燥機がパワフル。
- デメリット:1回あたりのコストが高い(約500〜700円)。時間と手間がかかる。1.5年以上使うと購入より割高になる傾向。
- 向いている人:1年未満の短期滞在者、洗濯頻度が極端に少ない人。
- 家電レンタル
- メリット:月額払いで初期費用を抑えられる。故障時のサポート付き。処分の手間がない。
- デメリット:機種を選べないことが多い。2年以上借りると購入より割高になる傾向。
- 向いている人:転勤の可能性があるなど、居住期間が不確定な人。
まとめ:あなたにピッタリの一台を見つける最終チェックリスト
さあ、最後の総仕上げです。以下の質問に答えて、あなたのベストな洗濯機を絞り込みましょう。
- ✅ 設置スペースに収まるのはどのタイプ?
- 物理的な制約が、選択肢の上限を決めます。
- ✅ あなたの洗濯スタイルは?
- まとめ洗い派 → 容量7kg以上
- こまめ洗い派 → 容量5〜6kg
- ✅ 「干す」という作業をどうしたい?
- 苦にならない → 乾燥機能なしの縦型
- 雨の日の保険が欲しい → 乾燥機能付きの縦型
- 完全にやめたい → ドラム式洗濯乾燥機(毎日使うならヒートポンプ式が絶対おすすめ!)
これらの答えを組み合わせれば、あなたの新生活を最高に快適にしてくれる一台が、きっと見つかるはずです。この記事が、あなたの素晴らしいスタートの助けになれば嬉しいです!

